teacup. [ 掲示板 ] [ 掲示板作成 ] [ 有料掲示板 ] [ ブログ ]


新着順:271/350 記事一覧表示 | 《前のページ | 次のページ》

コーヒーを飲むと疲れが取れる?

 投稿者:西塔京四郎  投稿日:2004年 9月29日(水)15時06分14秒
  通報
  自動車の運転後にコーヒーを飲むと
眠気だけでなく疲れもとれることを、
ポッカコーポレーションが実験で確かめた。

1時間の自動車運転直後に、
被験者の唾液中のクロモグラニンA(※)を測定し、
コーヒー飲用群と非飲用群(休息したのみ)で
疲労回復の程度を比較した。

※)トヨタグループの豊田中央研究所が開発した
  精神ストレスマーカー。
  運転疲労は主に精神的ストレスによるものとされている。

被験者は12人で、各群6名ずつ。
クロモグラニンAの測定は
運転直後、15分後、30分後の3ポイント。

飲用群は、運転終了後5分以内に
ポッカ製無糖缶コーヒーを飲んだ。

      運転直後  15分後  30分後
非飲用群:  100   105   105
飲用群:   100    70    40

傾向としては、
飲用群の方で顕著に運転疲労が減少していたが、
個人差が大きく、被験者数も少ないことから、
有意差は出なかったという。


さーて、トクホでもよく見られるこの実験について、
ちょっと意地悪に検証してみよう。

仕事や勉強の後に、コーヒーを飲んだら、
ひと息つけて疲れがとれたような気がした
というのは、誰しも経験があるはず。
被験者の人数を増やせば、おそらく有意差は出るだろう

だが、これは、コーヒー特有の現象なのか、
それとも、他の飲料でも起きる現象なのか?
そこが重要だ。

紅茶、ココア、牛乳、ジュース類、炭酸飲料、ドリンク剤など
世の中には、コーヒー以外の飲料は多く存在する。

当実験は、科学的な実験が目的ではなく、
プロモーションの一環であることは明白。
他の飲料よりもコーヒーの方が精神的疲れをとりやすい
ということを証明してこそ、初めて、
コーヒーのプロモーションになる訳だ。

他の飲料に効果で負ける可能性があったので、
コーヒー飲用群と非飲用群で比較したとも考えられる。
実験なんかしなくても誰でも経験でわかるような結果を
わざわざ実験して証明してみせたのだ。

新薬開発における実薬群とプラセボ群の臨床試験と同様、
自社製品の効果に自信が無い場合には、
全く効果が無いものと比較してごまかす。
いわば常套手段と言える。

費用面の問題があり、
他の飲料との比較までできなかった
と言い訳をするかもしれないが、
通常のプロモーションに較べて、
実験にかかる費用がそれ程高額とは思えない。

やはり、ここは、
他の飲料群との比較も実施してもらいたいものだ。
コーヒー好きの私の予想では、
他飲料との比較実験においてもコーヒーは
いい線を行くのではないかと思っている。

ところで、今回の実験計画で、
君達、案外わかってるじゃないの!
と思えた点が1つある。

コーヒーは「無糖」を用いたことだ。
もし「糖分」を含んでいれば、
疲労回復は、
コーヒーの成分によるものなのか、
糖分によるものなのか
わからなくなる。
ここだけは褒めてあげたい。
結果的に、無糖のコーヒーであっても、
疲労回復効果がありそうだということが証明された。

だが、市販されている缶コーヒーの多くは「無糖」ではない。
CMでは「大人向けの缶コーヒー」と謳っておきながら、
実際のコーヒーの中身は砂糖たっぷりの
「お子ちゃまコーヒー」だったりする。
このような「有糖コーヒー」を実験に使ったら、
「糖分」による疲労回復効果が強く出てしまうだろう。

他の市販飲料にも「糖分」を多く含んでいる飲料は多い。
これらの「有糖飲料」と「有糖コーヒー」を
単純に比較しようとすれば、
糖分の含有量がそれぞれ異なるので、
「オリジナルの成分」によるものなのか、
「糖分」によるものなのか
全く判別できないほど複雑になってしまう。

また、人為的に「糖分」を混入させていない、
果汁100%のジュースも、果糖を多く含んでおり、
「無糖コーヒー」と比較すれば明らかに有利である。

以上のように考察してくると、
糖分を含む飲料について、
効果の比較を本当に科学的に実施するのは、
実はかなり難しいことなのかもしれない。

そこでまずは、
無糖という条件下で比較してみたらどうだろう?

無糖コーヒー
無糖緑茶(普通、砂糖は入れないだろう)
無糖玄米茶
無糖紅茶
無糖烏龍茶
無糖麦茶
・・・

無糖で飲む飲料だけでも結構あるので、
容易に比較できるはずだ。

もちろん、温度条件や濃さという要素も入ってくるので、
それらを変えた比較も面白いかもしれない。

本研究成果については、
平成16年度日本食品科学工学会中部支部大会(10月30日)にて
発表を予定しているという。

http://www.pokka.co.jp/contents/news/2004/040921_02.html

 
 
》記事一覧表示

新着順:271/350 《前のページ | 次のページ》
/350