teacup. [ 掲示板 ] [ 掲示板作成 ] [ 有料掲示板 ] [ ブログ ]


新着順:249/349 記事一覧表示 | 《前のページ | 次のページ》

治験を活性化するネーミング論

 投稿者:西塔京四郎  投稿日:2004年11月 5日(金)04時23分18秒
  通報
  「ボランティア」は本来(欧米では)、
「自発的」という意味です。
治験に自発的に参加するという意味において、
「治験ボランティア」「創薬ボランティア」
という単語は全く間違っていません。

しかし、 日本では、「ボランティア」は、
「自己犠牲」「奉仕」(日本古来の美徳?)
を意味する場合があり、
悲壮感が漂っています。
「ボランティア」は、本来はもっと明るい意味なのに。
それが、混乱の原因となっているのです。
これはもう、日本の封建社会がはぐくんだ、
精神文化だから仕方ないのですが。
 
では、「ボランティア」という英単語を使わずに、
「自発的」という訳語を用いるとどうなるでしょう?
残念ながら日本では、
「自発的」に「自己犠牲」「奉仕」する
ことにつながってしまいます。
 
日本人は、
「自発的」に「好きなこと」をするのではなく、
「自発的」に「本当はやりたくないこと」をするのです。
 
日本人の精神構造の呪縛だと言えるでしょう。
日本人に、
本当に「自由」で「自発的」な「ボランティア」を求めるのは、
やはり無理なのかもしれません。

私としては、「治験参加者 (participant)」
が最も誤解を受けない言葉だと考えています。
「治験参画者」という訳もありますが、
こちらはやや堅すぎてわかりにくい印象があります。
一般市民にとって、言葉は簡単でわかり易いことが重要です。
 
「治験」も「治療試験」とした方が、ずっとわかり易いのでは?
(「治療実験」だと、「人体実験」が思い起こされるのでボツ!)
 
「治験」と聞いたら、
大抵の人が「地検(地方検察庁)」を思い浮かべる
という業界ネタは、とても笑えません。
「治験」という名称を最初に決めた人は、
余程ネーミングセンスが無かったのでしょう。
いっそのこと、
広告会社やネーミング専門企業に依頼した方が良かった。
 
いつか、
自分の興味のあるイベントに参加してきたよ!
という感覚で、
気軽に治験に参加できる時代が来るといいのですが。。。
 
もちろん、患者にとっては、
自分の疾患の治療が絡むので、
「気軽」にとは行かないのかもしれません。
 
しかし、そのイメージを改善するのが、
製薬企業業界団体、治験業界団体、医師会、厚生労働省など
の重要な役目なのだといえるでしょう。
 
治験を推進・活性化するには、
市民への治験啓発が大事だとさかんに言っておきながら、
その方法論については考えが及んでいないようです。
 
その中で一番重要なのが、
「治験」「被験者」の
誤解を払拭し、イメージを改善する
簡単でわかりやすく適切な「ネーミング」なのです。
 
 
》記事一覧表示

新着順:249/349 《前のページ | 次のページ》
/349